今月の勉強会のテーマは虐待防止について行いました。
虐待とは『残酷に取り扱うこと』『残虐な待遇』と日本国語大辞典には記載されています。
この意味を見ると誰もがそんなことが起こりえるのかと思うかもしれませんが、実は身近なところに潜んでいる可能性があります。
身体的虐待(殴る、蹴る、つねるなど、無理なリハビリの強要)
放置・放任(食事・水分を十分に与えない、冷暖房を使わせない、入浴させないなど)
心理的虐待(怒鳴る、悪口を言う、無視する、恥をかかせるなど)
性的虐待(わいせつな行為の強要、性的なはずかしめ(裸での放置)など)
経済的虐待(金銭を渡さない、使わせない、年金などを本人の意思に反して使用するなど)
今回の勉強会では、虐待が起きる背景について掘り下げて考えてみることを中心に行いました。利用者ご本人の身体的・精神的状態、経済状況、家族・介護者の疲労などなど、様々な要因が重なり合って起こるものなのです。
虐待を受ける人を守らなければならないことは勿論ですが、悪気は全くないけど知らず知らずにそのような行為をしてしまっている家族・介護者の状況も把握して、未然に事故を防ぐことも必要です。障がい者や高齢者が不当な扱いにより権利・利益を侵害されたり、生命・身体・財産が損なわれることがないよう、どんな些細なことでも気軽にSOSを発信して頂けるような関係性を築き、適切に支援できるよう努めなければならないと学びを深めることができました。